凧あげ

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もういーくつねーるーとーおーしょうーおーがーつー、の季節がやってきました。今日は大晦日だからあと1日寝るとお正月だね。わぁ、はやい。お正月には凧あげて、こまをまわして遊びましょう。うん、子供のころにやった。あのときはあんなので楽しかった。

 

凧あげの思い出。小学生の授業のときに手作りした。透明なビニールに油性マジックで模様を描き色をぬる。骨組みにとりつけ、凧糸をとりつける。完成したら、広々した芝生のある場所に移動する。凧を飛ばすために走らないといけない。ダダダッと走る。うまく風にのってくれればいいけどなかなかあがらない。なんどもダダダダッと走る。まだ飛ばない、走るの繰り返し。そうやっているうちにふわり、と凧が風にのる。そのタイミングを逃してはいけない。凧がどんどん上にいくようにひたすら走る走る。風を逃すと凧は落下してしまう。うまくいくとぐんぐんと上昇する。凧糸は手元からばらばらとほどけ空へとあがってゆく。凧糸は80メートル(今調べた)もあって長い。青空に凧をあげているだけなのに面白い。凧糸を持ち、風にのって漂っている凧をじっと眺める。こういう面白さは最近忘れていたのではないか。

 

そのうち凧あげの授業はおわりの時間になった。凧糸をぐるぐると巻き取る。クラスのほとんど子が撤収しているのに、ひとりだけ凧を高くあげすぎて撤収できない男の子がいた。凧は遠いかなたにあり、凧は豆粒のようにちいさい。凧糸は全部使い切っているのではないか。上空になるほど風の力は強く、コントロールするのは大変だ。凧糸を巻き取るのはかなりの力が必要となってくる。釣りで大物の魚と格闘するように、ギリギリと少しづつ巻き取っていく。なかなか巻けない。

 

男の子は泣きそうな顔になっている。さっきまでは凧を一番高くあげみんなから羨望の眼差しをうけていたのに、今はこのありさまだ。「あーあ、こんなに高くあげちゃって……」というみんなからの視線。全部巻き取るのはそうとうな時間がかかるように思えた。けっきょくその男の子はどうなったか忘れた。まさか未だに巻き取っているわけではあるまい。見かねた先生が手伝ってくれたのかな。

 

こんなささいなどうでもいいことを記憶している。私の名前がkite(カイト、凧)なのでつい書いてしまった。窓の外は寒いけど晴れている。青空を見ていると、ふと童心にかえって凧あげをしたくなった。それではみなさん良いお年を。

 

スカイカイト LL アポロカイト

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  • 発売日: 2014/10/01
  • メディア: おもちゃ&ホビー