宮沢賢治をめぐる旅

宮沢賢治の世界観、とくに「銀河鉄道の夜」が好きだ。自分が亡くなったら銀河鉄道に乗ってゆきたい。岩手県花巻市の宮沢賢治記念館は小学生のときに行ったことがある。かんじんな中身は覚えていないけど、パステルカラーのきれいなしおりを買ってもらったの…

遠野の河童

岩手県の遠野といえば、柳田国男の「遠野物語」を思い浮かべる。1910年、柳田国男による幅広い調査で遠野にまつわる逸話、伝承をまとめた物語だ。河童や天狗、座敷わらしなどの妖怪、迷い家(マヨイガ)、神隠しなど皆も知っている有名な話がおおい。「遠野…

龍泉洞とコーヒー

岩手県岩泉町の龍泉洞は、子供のころになんどか訪れたことがある。あれから何十年も経っているけれど、あの光景は記憶のなかに鮮明にのこっている。夏なのに洞窟のなかに入り込むと寒い。美しいブルーの水は透明感がはんぱなく、ずっと奥底まで見えてこわか…

旅とジェラート

アイスクリームやソフトクリーム、ジェラートのたぐいは好きだ。好きだといっても、いつも冷凍庫に保存しているわけではないし、冬でもこたつでアイスとか、新製品のチェックはかかせないというような熱狂さはない。暑いときやちょっとしたときに食べたくな…

旅の朝食

旅の朝食は楽しい。たいていバイキング形式がおおく、自分の好きなものを好きなだけとって食べる。ふだんの朝食はチーズトーストとコーヒー、トマトジュースのごく軽いものだ。しかし旅という非日常におかれ、目の前にならぶおいしそうなものを見たとたん「…

夜のネオン

旅では見慣れない風景がひろがっていて新鮮なきもちになる。田舎育ちなので自然があるとほっとするけれど、人々の営みが見えるその土地の街並みをながめるのも好きだ。きらびやかな大都市ではなく、ちょっとさびれた街がいい。地方都市へ行くと、かつては栄…

福田パン

東北新幹線「はやぶさ」に乗り、岩手県盛岡市についた。「はやぶさ」の最高時速は320km、上野駅から2時間でつく。東京から遠い地のように感じていたけど、このはやさはおどろきだ。盛岡市についたらまず行きたい場所、創業1948年の「福田パン」。岩手県の名…

海をながめる

海はいい。なんども見ても飽きない。海はみじかな存在だった。そういうところで生まれ育ったから海を見たくなるのだろうか。けれども都会育ちの人だって海を見たくなるではないか。灰色のビルが立ち並ぶコンクリートジャングルを抜けだし、水族館へ行ったり…