スパイスカレー
スパイスカレーはけっこう作った。カレールウを使わず、何種類かのスパイスを使う。小麦粉は入れないのでサラッとしたスープが特徴だ。当時はゆるい糖質制限をしていたので、ご飯は食べずカレーだけを食べていた。具はゴロゴロいれるのでそれでも満足する。
スパイスカレーは本格的で難しいのではと思っていたが、そんなことはない。まぁ私が作るものはネットのレシピで覚えた簡単なものでそんなに凝っていないけれども。
学生のころ、「スパイスカレーを作るのにはまった」友達がいて、彼と一緒によく作っていたようだ。「そんな凝っているのよく作れるなぁ」と感心したものだ。
スパイスは、レッドチリパウダー、ターメリック、コリアンダー、クミンシード(クミンパウダー)。クミンシードはエジプト原産の5、6ミリの小粒の種。はじめにオリーブオイルで加熱してじゅうぶんに香りを引き出す。独特の爽やかな香りだ。クミンシードがあるならクミンパウダーはいらないと思う。初めてのレシピがパウダーだったから買ってしまった。
クミンシードは意外と料理に使えることがわかり、のちほど買いそろえた。スパイスカレーだけでなく、チキンソテーとかスープにもよい。独特の香りの種がプチっとあたると、遠い異国の地を思い起こさせる。
スパイスカレーの具材は、鶏胸肉(安くてさっぱりしているからこればっかり。もちろん鶏モモでも)、玉ねぎ、人参。カレーは包容力が高く、なんでも受け止めてくれる。「これも入れたいんだけどいいかな……」「いいよいいよ、なんでも好きなの入れればいいよ、こっちでうまくやるからさ」と優しいことを言ってくれるので、好きな具材を入れればよい。私はカサ増しに厚揚げを入れることもある。手でちぎって入れると外見は肉に似ている。缶詰の豆なんかも合いそうだ。
水のかわりにトマト缶を使う。あればココナツミルク缶も入れれば、なんともいえないまろやかな風味がたまらないスパイスカレーとなる。
スパイスの分量は意外にも各小さじ一杯ほどだ。「え、もっと入れないとカレーの味しないんじゃなの」と思って、はじめのころは味が物足りなくどんどん追加していたが、それほど変わりがない。物足りないときは圧倒的に「塩」が足りない。塩を少しづつ入れて調節すると、だんだん味が決まってくる。辛さはレッドチリパウダーかブラックペッパーで調節する。
家には「カレー粉」があるので、スパイスカレーのために買った数種類のスパイスは使い切って買い足しはしないと思う。「カレー粉」はバランスのいい配合で出来ているので楽でいい。簡単に作るには「カレー粉」と、風味付けの「クミンシード」のみでいいと思っている。