旅とジェラート

アイスクリームやソフトクリーム、ジェラートのたぐいは好きだ。好きだといっても、いつも冷凍庫に保存しているわけではないし、冬でもこたつでアイスとか、新製品のチェックはかかせないというような熱狂さはない。暑いときやちょっとしたときに食べたくなる程度だ。ちなみに冷凍庫には夏前から「ガリガリ君ソーダ味」が奥底にひそんでいる。もう寒くなってきて食べる気がしないんだけどどうしよう。

専用のショーケースにきれいに陳列されたジェラートを見かけると「いいなぁ」と思うけど、都内の洒落たやつは高いので買わない。ちいさなカップに上品に入って500円とか600円とかでしょう。なんだってあんなに高いんだろう、お高くとまりやがって、とスーパーで100円のアイスクリームを買う私はそう思う。

そんな私でも旅先で見かけると「おいしそう」と目で追ってしまう。地方に行くと都会よりも安かったりするので、つい食べてしまう。

 

f:id:m-kite:20201009142005j:plain

岩手県小岩井農場。子供のころ家族で行ったきりだから30年以上は経っている。修学旅行生の集団も来ていたけど、行動がかぶらず遠目で見かけただけだからよかった。

 

f:id:m-kite:20201009142559j:plain

じつは小岩井農場は見わたすかぎり牛の姿がない。馬はすこしだけいる。牛がいる牛舎は離れていて、専用の有料の車で牛舎を見にいくことができる。ここの歴史と牛舎をガイドしてくれる「牛舎歴史探訪」ツアーに参加した。「小岩井農場」の小岩井は創始者三人の頭文字だとはじめて知った。

 

f:id:m-kite:20201009142019j:plain

たくさんの牛たちとご対面。1日に一頭あたり30リットルの牛乳がとれるそう。

 

f:id:m-kite:20201009142035j:plain

牧場といえばやはりソフトクリーム。牛乳っぽい味のでコクのある濃厚なあじわい。牛柄のカップがかわいい。

 

f:id:m-kite:20201009144521j:plain

f:id:m-kite:20201009144533j:plain

秋田県田沢湖。透明な美しさに目を奪われた。

 

f:id:m-kite:20201009144547j:plain

f:id:m-kite:20201009144603j:plain

青がくっきりとあざやかで、絵の具をそのまま混ぜこんだよう。これが自然の色合いだなんて驚きだし神秘的だ。ほんとうにこの写真通りの色合いだったのだ。

 

f:id:m-kite:20201009145718j:plain

f:id:m-kite:20201009145733j:plain

その後、岩手県の雫石へ移動しジェラートのお店「松ぼっくり」へ。農場で朝しぼったミルクで作ったジェラート、シングル300円ダブル350円。いろんな種類があって目移りしたけど「海のジェラート」「コーヒー」のダブルで。海のジェラートは塩とミルクがいい塩梅、コーヒーはコーヒー感たっぷり。次からつぎへとお客がくる人気店だ。

 

f:id:m-kite:20201009154830j:plain

また別の日、ドライブ途中の道の駅にて。

 

f:id:m-kite:20201009154854j:plain

f:id:m-kite:20201009154909j:plain

目にも映えるジェラート、ここも人気のお店でお客がならんでいた。塩ミルク(バニラビーンズいり)とカカオたっぷりチョコレート。すこしこぶりの上品な見た目、濃厚な味で大切にあじわって食べた。

 

f:id:m-kite:20201009155737j:plain

また別な日の遠野市の道の駅にて。

 

f:id:m-kite:20201009155740j:plain

果肉が入ったいちごミルク。意外にもいちご味も好きなのだ。容器にたっぷりと入って満足度が高い。見た目よりずっとおいしかった。写真にはとっていないが、別な日に遠野市の旅館で「どぶろくソフト」を食べた。酒粕のようなミルクたっぷりがからだにしみわたり、値段も安くもう一度食べたい味だった。

いつもはこんなに食べないのに「せっかくだから」と、つい食べてしまう旅のおいしい魔法。