海をながめる
海はいい。なんども見ても飽きない。海はみじかな存在だった。そういうところで生まれ育ったから海を見たくなるのだろうか。けれども都会育ちの人だって海を見たくなるではないか。灰色のビルが立ち並ぶコンクリートジャングルを抜けだし、水族館へ行ったり、ドライブで海を見にいったりして癒されている。海だけではなく、しずかな湖や川のせせらぎ、雨音にだって癒されている。生まれたままの姿で温泉にはいり癒されている。喉がカラカラに乾いたときに求めるのはジュースでもなくアルコールでもなくただの水だ。水は甘露のようにおいしいし体をすみずみまで潤わせてくれる。母親の胎内にいるときは羊水につかって守られているし、人間の成分の約70%は水でできている。水をもとめるのは人間の本能だ。
前回「青い服を着て海と山をながめに旅へいく」と言っていたとおり、青い服を着て海と山をながめにいってきた。温泉につかりその土地のおいしいものを食べてきて1キロふやして帰ってきた。旅へ行くと必ず体重がふえる。ただいま通常の食事にもどり少しづつもとの体重にもどしている。
行き先は岩手県、一週間の旅行。実家は青森県なので位置関係は隣どおし(というか上下)なので行きやすく、子どものころから何度か家族旅行していた。小岩井農場や龍泉洞、宮沢賢治記念館などに行ったことは覚えている。父の運転で家族4人白い乗用車にのり当時はナビがなかったので紙の地図をひろげて、ときには迷いながら目的地へむかった。
学生になり上京してからは岩手県は遠のいた。当時の東北新幹線は東京〜青森県の八戸駅までの直通ではなく、岩手県の盛岡駅までしか開通していなかった。なので盛岡駅で八戸行きの特急に乗り換える。岩手県にたちよるのはその乗り換えのときだけで、子どものとき以来足をふみいれていなかった。ちなみに東京〜八戸駅の開通は2002年のことだ。
今になってから当時のことを思い出し、ゆっくり岩手県に旅行したくなった。子どものときの記憶、その道のりをたどってみたい。上野駅から東北新幹線にのった。いつもより乗客はすくない。新幹線でたべる駅弁は楽しみだ。いつも上野駅で「おこわ弁当」を買ってしまう。赤飯、五目おこわ、栗おこわと3種類のおこわといろいろなおかずの詰め合わせ。目にもきれいでもちろんお腹にもおいしい。いつもこれなのでたまには別なものをと思っているのに、ついこれに手をだしてしまう。この日もやはりこの気分だったけど時間が早すぎてまだ開店していなかった。あらかじめ目をつけていた別なお店の「玄米ロール入30品目Sarada bento」にした。海老の生春巻きやビーフのサラダがはいっている。税込1188円と割高だが、旅だとつい「せっかくだから」と買ってしまう。東北新幹線「はやぶさ」に乗り、流れる窓の景色をながめながら、持参した麦茶といっしょにたべた。
岩手の旅行はいろいろな場所へ行ってきた。これからブログで書いていきたい。