コーヒー事情、コーヒーミルにあこがれる

f:id:m-kite:20201111161521j:plain

「好きな飲み物なんですか?」と聞かれたら、「コーヒー、水」と即答する。「以前は100%オレンジジュースも飲んでいたけど、血糖値急上昇のため日常的には飲んでいない」と補足で答えるかもしれない。「そのかわりトマトジュースを健康のために毎朝飲んでいる。亜麻仁オイルもたらして」と聞かれてもいないのに、さらに補足を追加するかもしれない。

「よく飲む飲み物はなんですか?」と聞かれたら、「一番飲むのは水、嗜好品ではコーヒー」と答えるだろう。朝目覚めたら一番に常温の水をゴクリと飲む。朝食はトーストとブラックコーヒー。家で一息つくときに飲むコーヒーや、食後のコーヒー。外食のとき食後にゆったりと飲むコーヒーも好きだ。熱々であればあるほど好ましい。日常のさまざまなシーンでコーヒーが登場する。以前は夜もコーヒーを飲んでいたが、カフェインが眠りに作用するのでやめた。夜はたまにカフェインレスコーヒーを飲むことはある。

 

いろいろなコーヒーのお店が集合するイベント、コーヒーフェスティバルには今まで何度か行った。目当てのお店に行くと、その場でコーヒーを作ることが多いので待ち時間がある。ドリッパーにいれられたコーヒーに、お湯をすこしづつそそぐ。ふくよかでかぐわしい香りがふわり。けして急がない。コーヒー好きはその時間も好きなのだ。

 

その待ち時間に「コーヒーは好きですか」「家ではよく飲まれるんですか」とよく聞かれる。まあ、お互い無言でコーヒーが出来上がるのをじいっと見つめているのもなんだし、無難な会話だし、あいさつ程度のものだろう(私は終始無言でもぜんぜんかまわない。コーヒーが出来あがるのをじいっと見つめているのは楽しい)。

美容院で「今日はお休みですか」「これからどこか行かれるんですか」と同じようなものだろう。「いや、とくに用事もないんでまっすぐ家に帰って、せっかく髪をセットしてくれたけどもすぐに洗い流します」とは言えない。髪にあれこれ付けられるのは好まない。「ええまぁ」と無難に返しておわりだ。無駄な会話や飲み物はいらないし、セットやシャンプーもいらないので、すっかり近くの千円カットに落ち着いてしまった。あっ、話が脱線した。

 

そう、コーヒーフェスティバルで「家ではよく飲まれるんですか」と聞かれると「家ではよくカフェインレスコーヒーを飲んでいます」と答える。コーヒーフェスティバルはこだわりのマニアやコーヒー狂いの人が多いだろうから苦笑される。会話は続かない。いや待てよ、これにはわけがあるんだ。コーヒー好きな故にこうなってしまった。以前ブログで書いた話、長年コーヒーを飲んでいたけど、風邪で寝込んで数日コーヒーが飲めなくなった(飲みたくない)。その後、カフェインの離脱症状がおこりひどい頭痛におそわれた。はじめての経験だった。もう飲みたいとも思わなくなった。「こんなに悪影響のあるもの、もう一生飲むことはないだろう」とコーヒーメーカーを捨ててしまった。それからはしばらく白湯を飲んでいた。白湯は心にも体にもお財布にもやさしい。

 

さらに時が経ち、またふつうにコーヒーを飲んでいる。あれからコーヒーメーカーは買っていない。もっぱらインスタントコーヒーを飲んでいる。家ではカフェインレスが多い。外出したときはコンビニの100円ドリップコーヒーや、カフェなどでコーヒーを飲む。気が向いて家でもドリップコーヒーを飲みたいときは、スーパーで売ってる個包装のやつを買ってくる(安いやつ)。

 

そんな私が憧れているのが、コーヒーミル。コーヒーは挽きたてがおいしい。挽いたあとはだんだんと鮮度がおちてくる。飲むぶんだけその都度挽くのがベストだ。コーヒー豆を手動でコリコリと挽く。いいなぁ……。以前会社勤めのとき同僚の手動コーヒーミルをさわらせてもらったけど、豊かな気分になるね。ひろがる挽きたてのコーヒーの香り……。時間にも心にもゆとりがあるすてきな生活、すてきな私……。

 

手動は時間がかかり手が疲れる、電動は楽。しかし家では私しか飲まないから毎回一杯分だし手動がいいのかな。なんたって見た目が絵になって格好いいし。しかしコーヒーミルにもこだわったら大変なことになりそうだ。手動、電動どちらがいいのか。どのメーカーがいいのか。しかし昔ほどコーヒーは飲んでいない私に必要なのか。昔から気になっていたけどいまだに決心がつかない。心の片隅にひっそりと潜んでいる。嗜好品なのだからあったらうれしいし、しかしなくても生活は困らない。こだわりだしたらきりがない。いつまでも憧れの存在にしていたほうが楽しみが続くのか。