炊きたてご飯
白米を食べていた
子供のころから白米を食べるのはあたりまえだった。一人暮らしになってからもご飯を炊き、ほかほかご飯を食べつづけた。ご飯があれば豪華なおかずはいらない。納豆や佃煮、味噌汁だけで満足した。タンパク質は主に納豆や豆腐、味噌の大豆からとっていた。たいして野菜も食べていなかったが、体の不調はないし、体は丈夫なほうだ。牛乳やヨーグルト、チーズの乳製品も食べないし、油物はめったに食べなかった。
1ヶ月にいっぺんくらい、むしょうに鳥の唐揚げが食べたくなる時があった。そんな時は素直に買ってきて食べると、すっかりその欲も消え失せた。
会社勤めをしていたころは、普通体型よりやや痩せ型。仕事柄、深夜に帰宅して夜ご飯を食べていたが、何を食べても太らなかった。コンビニ弁当も食べた。一時期自分の中で流行ってよく食べていたのは、メロンパンやアメリカンドッグ、唐揚げ棒など。ビールも飲んでいた。同僚何人かには「体型キープに何かやっているの?」と聞かれることもあった。出不精で面倒くさがり屋の私は運動もしていなかった。30代後半までその生活だった。
白米を食べなくなった、1年くらい
今は自宅でフリーランスをしている。40をすぎてから体型が変わってきたようだ。年とともに代謝がおちるのはしょうがない、だれでも通る道だ。
だいぶ前から糖質制限が流行りだし、1年ほど前から私も白米から遠ざかる食生活になり、家ではほとんどご飯を炊かなくなった。標準体重以下の普通体型で太ってはいないが、あと1、2キロ体重を落としたい、少し体を引き締めたいと思ってはじめた 。
また白米を食べはじめた
一年ほど経って、なんとなく炊きたてご飯を食べたくなってきた。毎日ほんのりとその欲がまとわりついていた。「なにか食べたい」と思ったら「体が必要な栄養素を求めているんだ」と思うから素直に食べることにする。ためしに2kgの米を買い出しに行く。いつもは5kgを買っていたから2kgははじめて。歩いて買い物に行くので持ち運びが楽でいい。
さっそくご飯を炊いた。ご飯のお供といえば納豆。納豆は昔から毎日食べているので、いつも冷蔵庫に常備してある。あとはキムチとふりかけ2種「ちりめん山椒」「味道楽」を買ってきた。ふりかけは100円ほどなので安い。なめこの味噌汁を作った。これでご飯のお供がそろった。ほかにおかずはいらない。雑穀米も好きだけど今回はやめておいた。とにかく「白米メインで」ご飯が食べたいのだ。
さて、ご飯が炊き上がった。ふわりふわりと湯気がたったご飯をしゃもじでさっと切る。ご飯茶碗にふわっとよそって、まずは納豆ご飯でいく。うん、おいしい。炊きたてご飯なんておいしいんだ!
小皿に少しのキムチをつまみ、ご飯をひとくちふたくち。熱いなめこの味噌汁をすする。ご飯おかわり。ご飯をよそってつぎは「ちりめん山椒」でいく。「ちりめん山椒」は昔から好きだった。これもおいしい。ご飯がとまらない。やっぱり日本人はお米だな、とぱくぱくご飯とたいらげる。白米は豪華なおかずなんていらない。あくまで白米が主役なのだ。
鶏の炊き込みご飯もつくった。鶏胸肉に人参、油揚、しめじ。出汁のうまみがギュッと入ったご飯に、たっぷりゴロゴロの胸肉にツヤツヤしめじ。2合分つくったけど、おかわりしてその日になくなってしまう。おいしいから我が家の定番になりそうだ。
毎日ご飯を食べて2kgの米がなくなったので、コシヒカリ5kgを買ってきた。
好みが変わる
お米中心の食生活にすると、食べ物の好みがはっきりと変わってきた。コッテリではなくあっさり、フレッシュなものが欲しくなる。最近食べたのは、刺身や焼き鮭、蒸したホタテ、ホタルイカ、豆腐、キムチなど。デザートはキウイとプレーンヨーグルトを一緒に食べる。キウイヨーグルトはみずみずしく今の気分にぴったりで「これを求めていた」と毎日食べている。糖質制限をしていたころは食生活が全くちがう。私はもともと、長年このような食生活だった。もとに戻っただけだ。
昼にはご飯一合食べているけど、その後「お菓子とかちょっと食べたい欲」がなくなった。必要な糖分が満ち足りているからだろう。食後にブラックコーヒーを飲むと満足して何もいらない。それまでは夕食前にかならず間食をしていたのに、今ではそれがない。休憩でコーヒーを飲むくらいだ。最近は夜もご飯を食べはじめている。
食べすぎには気をつけなくちゃいけないけど、その時自分が求めるもの、食べたいものを食べればいいんじゃないか。 また体調に変化があったら書きます。