ハンドメイド・とびだすコーヒー豆

コーヒー豆を使ったハンドメイドの新作ができました。なにか視覚的に面白いものはないかと考えた。紙を本当にやぶいて、そこから別なものが見えていたら面白そう。色の強い赤地とか銀紙ならインパクトあって目をひきそう。コーヒーの麻袋もよさそうだ。まわりにコーヒー豆を散らばしてみようか。しばらく考え「本物のコーヒー豆を使うのだから、下地はコーヒー豆が見えていたら面白いのでは!」と思いついた。紙のコーヒー豆と本物のコーヒー豆、だまし絵のような。そしてコーヒーに関する言葉をちらっと入れる。

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一杯のコーヒーはインスピレーションを与えてくれる。
One cup of coffee gives inspiration.
(ドイツの作曲家、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの名言)

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コーヒーのしみがついた紙袋がやぶけ、中からコーヒー豆がとびだしたイメージです。

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まずはコーヒー。考えることは二の次。Coffee first. Schemes later.
アメリカの作家、リーナ・レニー・ハイバーの名言)コーヒー中毒の人にささげます。

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プリントは1枚ではなく、2枚重ねている凝ったデザインになっています。

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下のコーヒー豆はツヤツヤした光沢プリント、上の紙袋は微光沢プリント。

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2枚目に日本語が隠れているので、購入した人だけがこっそり見て楽しめるマニアックな仕掛け。

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とびだしたコーヒー豆は、ドリップすると膨らむ新鮮な豆を使用、形のよいコーヒー豆だけをハンドピックで選り分け、かるくクリアラッカーを吹いています。

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全部で4種類できあがりました。

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こちらに出品しています。よかったら見てみてください。

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大根の生活感

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買い物かごから頭がにょきっと出ているネギは、生活感があるシンボルとして語られる。スーパーの袋にいれて持ち帰ろうとすると、背が高くおさまりが悪い。しかし考えてみるとそれほどネギは買わない。

ずでんと重くて長くて頼もしい大根はよく買う。いまなんか一本100円で売られている。買い物にはリュックサックを使っているが、チャックが閉まらず必ず大根の頭と葉の部分が出る。それを背負って歩いているのでまわりの人に大根を買ったことが丸わかりだ。「あ、あの人大根背負ってる」。

このあいだおじさんがレジの人に「切ってちょうだい」と言って、大根をふたつに切ってもらっていた。切ってもらえるのは知らなかった。しかしその後も切ってもらわず、あいかわらずリュックサックからはみ出し歩いている。

葉の部分は切り落とし水につけておく。こうして育てておくと料理のちょっとした彩りになるし、観葉植物のようで部屋の彩りにもなる。日中は陽の当たる窓辺に移動してあげる。ちょっとづつ伸びてきて食べる部分が増えるからかわいがっている。

 

伸びる触手

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火曜日は買い物をする日。スーパー2件と八百屋さん、この日は競いあうようになにかと安く売っているのだ。どうせ買い物するなら安い日に行ったほうがよい。たとえば八百屋さんでは、キャベツ、玉ねぎ、人参、大根など100円。Mサイズ卵は111円、鶏胸肉100g44円など。ゴロゴロ重たいのを買うのでリュックサックはずっしりとなる。

ぼおっとしながら赤信号で待っていると、向かい側に伸びる触手を発見した。信号待ちをしている男性の足元にいまにも絡みつきそうな、にゅっとした黒い影。男性は気づいていない。それもそのはず触手は気づかれぬようソロリソロリと近寄っていくのだ。気づいたらいつのまにか足元を絡めとられる厄介な存在だ。教えてあげたかったけど、赤信号だから無理だし、しょうがないからスマホを取り出し証拠写真をとった。事件になったらこの写真を提供してあげればよい。青信号に変わり後ろ斜め上を見たら背の高い街灯と目があった。男性捕獲が失敗して悔しいだろうが、顔に出ないタイプなので見極めはむずかしい。

家に帰り買った大根をザクザクと切り、鶏胸肉と油あげとしいたけと一緒に煮物にして食べた。おいしかった。食べながら、あの触手には気をつけたほうがいいなとしみじみ思った。

 

ハンドメイド・シーグラス

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前回はコーヒー豆の作品を紹介したけど、今回はシーグラス。海に行くと「貝殻とかシーグラス落ちてないかな」とつい探してしまう。しかしシーグラスはどこにでも落ちているわけではなくて、シーグラスが流れ着く浜辺は決まっているのだ。旅行で海辺へ行くときは事前に調べておく。上記の写真はじっさいに拾ったもの。パステルカラーでやさしい色。見つけるとうれしくて時間も忘れて探してしまう。そんなシーグラスを使った作品を作ってみました。

 

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くらげ。シーグラスそのものの形、色をいかして。 

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お洗濯日和。

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Kiss、Love、愛、恋人、大切な人。バレンタインデー。珍しいハート形のシーグラス。本物の木の枝。

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「お砂糖みつけたぞ」

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砂糖菓子、氷砂糖、グミキャンディ、甘い、群がるアリたち。

 

こちらで出品しています↓ぜひ見てみてください。またシーグラス拾いにいきたいな。

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ハンドメイド・コーヒー豆

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最近ブログの更新がとだえていた。先日はコーヒーの記事を書いたけど、それは24日ぶりの更新だった。何をしていたかって?家にこもって(いつもだけど)コツコツと手作りをしていたのだよ。え、どんなのだって?

 

手挽きコーヒーミルを買ってからというもの、コーヒー豆にこだわるようになり、コーヒー豆一粒一粒が愛おしくなってしまった。まるくてコロンとしたカタチ。つん、と指でふれるとフルフルとふるえる。飲んでおいしいだけじゃなくて見た目もかわいい。ふるえるコーヒー豆を見た私は「そうだ、コーヒー豆を使ってアート作品を作ってみよう」と決心した。

 

コーヒー豆は、いつも飲んでいるスペシャルティコーヒーを使ってしまったらあまりにもったいない!高いんだから。しかしあんまり安いの買って、飲んでみてまずかったら嫌だ。スーパーで買える評判のいいコーヒー豆にしよう。前々からあたりをつけていた「小川珈琲店」のブレンドコーヒーにすることにした。前回のブログで「はじめてスーパーで豆を買った」というのはこの理由のためである。コーヒー豆の袋が少し膨らんでいたので新鮮だろうと期待していたら、案の定新鮮だった。飲んでみるとたしかにおいしい。

 

180g入っているコーヒー豆をざらーっと開けてみてみる。ブレンドなので、形が大きめ小さめ、色は濃いのから浅いのまで、個性豊かで見ていて面白い。バランスのいい形もあればいびつな形、まん丸な形もある。作品に使うのはきれいな形にしたい。ひとつひとつ手で豆をより分ける。いっぱいなのでかなり時間がかかった。選ばれた豆にクリアラッカーをふく。クリアラッカーを吹くとなんとなく補強されそうだと思ったからだ。裏表に数回づつ、たくさんの豆をひとつひとつひっくり返すのも大変な作業だった。できあがったツヤツヤの豆はとてもいい感じで愛らしい。どういうデザインにするか考え、ひとつひとつ形にしていった。

 

作品を展示するには、10種類はあったほうがいいだろう。次回紹介するシーグラスの作品をふくめ11種類作った。わりと短期間で集中してとりくんだ。こういうの作るの好きだから楽しい。

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ツヤツヤとしてきれい。

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コーヒーのしみ。

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浮遊するコーヒー豆。光によって落ちる影がおもしろい。

コーヒー好きな人が見てくれればいいな。こちらで出品しているので見てみてください。さて、コーヒー淹れて飲もうっと。

コーヒー豆手帳

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コーヒーは苦く濃く熱いほどいい、そう思っていた。コーヒーミルを買う前までは。

焙煎したてのコーヒー豆を買い、挽きたてのコーヒーを飲むようになってからは、ほどよい酸味のあるコーヒーが好きになってしまった。冷めたコーヒーはまずいと言われるが、いやいや、本当においしいコーヒーは冷めてもおいしいのだ。最後の一滴までぎゅっと旨味のある味わいが楽しめる。以前は、熱々で湯気がたってふうふうして飲むのがいいと思っていたけれど、熱々だと味がよくわからない。だんだんと温度がさがってほどよい温度になると味がよくわかってくる。しかしもちろん熱さもおいしさのうちだ。寒空の下で飲む熱々のコーヒー。ふわりと湯気がたっている。冷えきった体がよろこぶ熱さはたまらない。

 

手挽きのコーヒーミルを買ってから、専門店でコーヒー豆を買うようになった。コーヒーの種類や淹れ方によって驚くほど味が変わる。当然、おいしいコーヒーが飲みたい。コーヒー豆は生鮮食品なので、なるべく焙煎したての新鮮なコーヒー豆が欲しい。前回のブログで書いたように、家の近くに自家焙煎コーヒー店が2件ある。最寄駅に1件、隣駅に1件。そういえば最近、家の近くに出来た自家焙煎のコーヒーのカフェで豆を買うこともできる。数駅離れた街でも自家焙煎のコーヒー豆を買った。試飲もできるのでアレコレ迷ってしまう。出かけるたび、その土地のコーヒー屋さんが気になってきた。

 

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コーヒー豆を買うたび手帳にラベルのシールを貼り付け記録する。ブルーの表紙に「GLOBAOL PASSPORT」の文字と地球のイラストが銀色で書かれている。家にずっとあったものを何気なく使ったのだが、コーヒー豆は世界中で生産されているし、世界を旅するように楽しめるから、これがコーヒー豆手帳としてぴったりふさわしいと思った。お店のHPを見て味の度合いを書き込む。香り、酸味、甘味、コク、苦味。気になった豆はネットで調べてみる。コーヒー豆と水の割合も手帳に書き込む。最近は自分好みの濃さがわかったので決まった分量になった。

 

ラベルのシールを数えてみたら9種類あった。すべてスペシャルティコーヒーだ。この間はじめてスーパーでブレンドコーヒーを買った。スーパーで買える豆として「小川珈琲店」が評判がよかったからだ。袋が少し膨れていたので新鮮だろうと思ったら、案の定、豆は膨らみ新鮮だった。味は飲みやすくおいしいし、いつものコーヒーより安く気楽に飲めるので気に入った。 

 

およそ二ヶ月間でこれだけの種類を買って飲んだからなかなかのペースだろう。全部は飲みきれないので冷凍庫に保存している。その日その時の気分によってコーヒーを選んで淹れている。これはちょっとした贅沢な気分。午前中に一杯、昼食後に一杯が日課になった。そういえば、よく飲んでいたコンビニコーヒーはすっかり飲まなくなってしまった。街に出かけていないせいか。これからもコーヒー豆手帳のラベルがたまっていくのが楽しみだ。

 

コーヒー豆、コーヒー流儀

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コーヒーミルで豆をゴリゴリと挽き、コーヒーをいれるのが生活の一部となった。コーヒー好きなので、長年「コーヒーミルいいなぁ」という気持ちがうっすらと漂っていたものの、なくても困らないのでその決心がつかず「ま、いいか」とそのままになっていた。しかし買ってよかった。たかがコーヒーミル、されどコーヒーミル。生活を劇的に変えるということはないけれど、1日の生活のなかで時間の区切りをつけ、気分をリフレッシュさせ、新鮮で香り高いコーヒーを心身ともに楽しんでいるので、生活にうるおいを与えてくれるのはたしかだ。

 

はじめはコーヒーミルでゴリゴリ挽くだけで楽しかった。ハンドドリップで淹れているが、お湯とコーヒーの分量で味わいが変わるのはもちろん、挽いた豆の細かさによっても変わる。細かく挽くと苦味が強く、粗いと軽めの味わいになる。ためしたけど本当に味わいが変わる。抽出時間によっても味は変わるし、お湯の入れかたの流儀は様々。コーヒー粉の真ん中にお湯を点滴のように落とせだの、「の」の字のようにお湯を落とせだの、丸を描くようにお湯を落とせだの、蒸らしを30秒しろ、しかし丁寧にやりすぎると抽出時間をオーバーし雑味が出るから気をつけろ、絶対にペーパーの周りにお湯をかけるな、いやペーパーにお湯をかけるのは恐れず全体にかけ1分蒸らしをしろだの、雑味が出るからコーヒーが落ちきる前にドリッパーを外せだの、いやいいコーヒー豆だったら味に影響はないから外さなくていいだの、ペーパーフィルターは茶色より白のほうが紙くささは少ない、匂いを落とすために湯通ししろだの、いや湯通しすると豆のエキスが出にくくなるからやるなだの、ああもう、うるさいよ!気楽にコーヒーを飲めやしない。

 

コーヒー抽出器具ひとつとっただけでも、機械任せのコーヒーメーカー、ハンドドリップでペーパードリップネルドリップ、フレンチプレス、サイフォン……。ドリッパーは、プラスチック、ステンレス、陶器、銅製、さらには形状の違いもあって台形型、円錐型……。ああもう大変なことに手を出してしまった。ちなみに先が細いコーヒー用ケトルはまだ持っていない。いつも使っている電気ケトルでお湯を注いでいる大雑把な私であった。コーヒーまわりの器具は格好いいし、色々と欲しくなってしまう。

 

豆もいろいろと買ってみた。隣駅に自家焙煎コーヒー豆を売っているお店がある。200gで900円ほどからあるので買いやすい。注文するとその場で焙煎してくれる。待っているあいだ、奥にあるカウンターでコーヒーを一杯くれる。そこでは豆を買わなくても一杯300円でコーヒーが飲めるのだが、コーヒー豆を買うと無料。これはうれしい。本日のコーヒーのほかブレンドコーヒーなどがある。この日の本日のコーヒーはブルーマウンテンブレンド。高そうだからそれにした。そこの店員さんはハンドドリップで、最初はざっと「の」の字のようにお湯をかけ蒸らしていた。ほどなくしてできあがったコーヒーはおいしかった。

 

最寄駅にも自家焙煎コーヒー豆がある。てっきりお茶の専門店だと思っていたら、コーヒー豆を売っているのに最近気がついた。店の前を通る時、ふと窓際にコーヒーフィルターを売っているのが見えたからだ。店をのぞいてみると値段も安いものからある。すでに焙煎してあるコーヒー豆なのでいつ焙煎しているかが気になる。たまに25%割引セールをやっているので「焙煎から日が経っているものが割引になっているのですか?」と聞いたらそうではなかった。いつ焙煎したか聞いたら3日ほど前だという。なんだ、すごく新鮮じゃん!それが割引なので何種類か買ってしまった。別の日には200g→300g増量セールをやっていたから、もちろん買った。買っているお客さんが多いので回転率は高いようだ。焙煎したてのコーヒーだから新鮮でおいしい。一ヶ月ではとても飲み切れないので冷凍保存している。

 

外で飲むコーヒーはおいしさが色々だ。可もなく不可もなくが多いが、なかには驚くほどおいしいコーヒーもある。目標は家でおいしいコーヒーがいれられるようになることだ。たまには出来ても、常においしくいれるのはむずかしい。だからこそやりがいがあるし、楽しいものなのだ。

 

理由がわかればもっとおいしい!  コーヒーを楽しむ教科書

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