ストックフォトは稼げるのか。3年3ヶ月の売上を大公開。
副業でよく目にするストックフォト。アマチュアでも気楽に、空いた時間を有効活用、主婦でも稼げるといわれるが本当だろうか。
ストックフォトをはじめて、3年と3ヶ月間が過ぎた。Adobe Stock (アドビストック)、PIXTA(ピクスタ)、photolibrary(フォトライブラリー)の3つのサイトに登録している。
3年3ヶ月の売上まとめ
2017年1月〜2020年3月(3年3ヶ月)
84,057+9,993+7,878= 合計 101,928円
1ヶ月平均:2613円
Adobe Stock (アドビストック)
提出数:3232枚、通過数:1937枚、通過率:59%、ダウンロード数:773、獲得報酬:84,057円(1枚の平均報酬:108円)・アップロード可能枚数:無制限
単価は安いが、一番売れるのでおすすめ。審査は2、3日と一番早い。はじめのころは審査で半分以上落とされ落ち込むが、今は通過率が高い。新規の人は通過率を厳しくしているという噂もある。審査する人のさじ加減で合否が異なる場合がある。いい写真を落とされたら、後日また提出してみよう。採用されることが何度もあった。1000枚〜1500枚登録するとよく売れるという噂も聞いたので、それまでコツコツと継続した。
金額には幅があり、50円、99円、148円が多い。たまに495円が売れる。数ヶ月まったく登録しない時も何回かあり、その間はほとんど売れない。まめに登録し続けると売れやすい。気のせいかと思ったけど気のせいではない。何度か試してみたけど同じ結果だ。新しい写真が検索結果で新着で表示されるらしい。だから10枚とか少ない数でも毎日のように登録したほうが売れやすい。今は毎日1〜3枚売れている。土日は休みの会社が多いせいか動きがない。
<直近のダウンロード数>
<ダウンロードされた上位写真>
1位58枚、2位53枚、3位25枚。ネタバレすると困るので写真はお見せできないが、売れるだろうと狙った写真ではない。どんな写真が売れるかやってみないとわからない。みんなが考えつく人気の写真は飽和状態だし、検索結果の上位の写真はとてつもなく上手い。
私のポートフォリオはこちら
photo 34 写真、画像、アセット | Adobe Stock
PIXTA(ピクスタ)
提出数:790枚、通過数:736枚、通過率:93%、ダウンロード数:21、獲得報酬:9,993円(1枚の平均報酬:475円)・アップロード可能枚数:始めは1ヶ月10枚、今は25枚まで(売れるほど枚数は多くなる)
単価は高いがめったに売れない。今月(4月10日現在)は2枚売れて1303位、クリエイター数は327,087人なので上位3.9%にはいる。今までで22枚売れて13844位、上位4.2%にはいる。私はほとんど売れていないが、この統計だとほとんどの人は1枚も売れていない人が多いだろう。ストックフォトで生活できる人はトップの一握りだけ。
photolibrary(フォトライブラリー)
提出数:813枚、通過数:611枚、通過率:75%、ダウンロード数:25、獲得報酬:7,878円(1枚の平均報酬:315円)・アップロード可能枚数:一度に25枚まで
単価はやや高いがめったに売れない。飽和状態の風景や花写真は、ピントがあっていい写真でも審査で落とされるので(その旨はサイトに書いてある)、通過率に影響してしまった。ダメ元でいい写真はすべて提出していた。売上3,000円以上になると、申請しなくても振込してくれる。
アップする写真は「半角英数字」じゃないとだめなのが面倒(「半角英数字」でアップしその後、日本語に書き換える)。写真をまとめてアップできない、一枚づつアップが面倒(改善してもらいたい)。
使用しているカメラ
一眼レフやコンパクトデジタルカメラなど、画素数の大きいカメラが必要。スマホは不可だ。私が持っているカメラを紹介しよう。
▲フルサイズの一眼レフなので、やはり写りがいい。
▲最近手に入れたミラーレスカメラ。とても軽くコンパクトなのでストレスがない。2つレンズが付いていて便利。撮っていて楽しいカメラ。
▲高級コンパクトデジタルカメラ(一眼レフやミラーレスのようにフルサイズなどの大型イメージセンサーを備え、コンパクトながらも高画質、高性能)。夜でもきれいに撮れる。
▲高級コンパクトデジタルカメラ。スナップ好きに人気。私が持っているのはGR1だが最新のGR3も気になる。単焦点レンズでとても軽くストレスがない。持っていて手に馴染む。描写がいい。
売れるコツと心構え
どうせなら同じ写真を複数サイトに登録したほうが効率がいい。「これが?」という写真も売れるのでなんでも提出したほうがいい。ピントがはっきりして明るめの写真ならまず通過される。諦めずに続けることが一番大切。写真をたくさん撮って登録枚数を多くする。登録枚数が増えるのに正比例して売上はあがっていく。
私は写真が趣味で10年近く続けている。週末はカメラを持って、目についたのを何でも撮っている。近所や外食、旅行へ行った時など、ストックフォト用はついでに撮っている。下記の私のポートフォリオを見てわかるように、ストックフォトのため特別な場所に出かけることはないし、物を買ったりもない。余計なお金をかけずに撮るのが気楽で安全、長く続けられる。
photo 34 写真、画像、アセット | Adobe Stock
その後、必要に応じてレタッチしてきれいにする作業が必要。晴天の日はきれいに写るのでレタッチいらずで楽だ。もともと写真が趣味なので苦にならないが、興味がない人は厳しいと思う。手間暇、時給換算を考えれば、ふつうにアルバイトしていた方が断然稼げる。ストックフォトで生活ができる人はほんの一握りのプロの人だ。写真が好きで、継続力と忍耐力がある人ならやっていけるだろう。
「塵も積もれば山となる」とはまさにこのこと。Adobe Stockを始めて1ヶ月経たないうちに「1枚38円」の写真が売れた時は、飛び上がらんばかりにうれしかった。それから3年と3ヶ月間の道のりは長かった。1ヶ月平均は2613円だから、おやつ代くらいにはなりそう。これからも続けようと思う。
「具体的に何を撮るか」「部屋のなかでも撮れるブツ撮り」も書こうと思ったが、長くなってしまうので次回へ続く。
写真で稼ごうハンドブック ストックフォトのはじめ方 (PIXTAオフィシャル・ブック)
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- 発売日: 2014/08/30
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