髪を切る

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ああ、暑い。うっとうしい髪をバッサリと切ってやろう。

夏が近づいてくるとだんだんと髪を切りたくなってくる。首や肩にかかってくると、じゃまくさいし暑苦しい。髪と接した部分はもわもわと熱気がこもってくるようだ。

 

秋冬は寒いので、髪は切らず伸ばしっぱなしのまま。髪が首にかかるとあったかいから。それがあるとないとじゃ全然ちがう。そのうちぽかぽかと陽気な季節の春がきて、じめじめした梅雨がやってくる。こうなると中途半端に伸びた髪が気になってくる。

 

やっと髪を後ろで結ぶことができてスッキリとしたけれど、髪が伸びるにつれて洗ったりドライヤーで乾かしたりする手間がかかる。すこし伸ばしたい気持ちもあるから迷う。さてどうしよう。

 

そうやっているうちに「切りたい」気持ちがむくむくと上回り、夜寝る前に「よし、明日切ってこよう!」と気持ちがかたまった。もう居ても立っても居られない。あぁ、はやく切りたい。首肩にかかる伸ばしっぱなしの髪をバッサリと切ってやりたい。

 

翌日になり朝一番で出かけ、お望み通り切ってやった。あぁ、スッキリした。定番の髪型は、毛先がアゴくらいまでの「ショートボブ」、真夏になると耳が隠れる長さの「ショートヘア」、そのどちらも後ろ髪はすっきりと短い「前下がり」にしている。後ろ髪はいくら短くてもかまわない。

 

今回は「ショートボブ」にした。もっと切ってもよかったかな。次はもっと短く「ショートヘア」にしてやろう。耳が出る短さの「ベリーショート」もずっとまえから気になっているけど、まだ勇気がない。さっぱりと髪を短くするのは気持ちが前向きにならないとできない。

 

秋冬は数ヶ月伸ばしっぱなしだけど、暑いときは一ヶ月にいっぺん切る。真夏になるにつれ、ちょっとづつ短くなる。まぁ限度はあるけど。

 

男の短い髪を見ると「髪がじゃまにならないし楽そうでいいな」「洗う時も乾かすときも楽だろうなぁ」と思う。いいなぁ。そうやっているうちに夏の暑さがひいてきてまた秋がやってくる。そうなると伸ばし始める。秋の空気はカラリとしていて涼しい。そのうちピューピューと乾燥した木枯らしが吹いてきて寒い冬がやってきる。私の髪はすこしづつ伸びている。長い髪はあたたかさを保ってくれる。そうなると男の短い髪は「寒いだろうなぁ、こんなに短くなくてよかった」と思う。なんとも身勝手なものだ。

 

髪の話は次回へつづく。