目の前にあるものを選択する

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コーヒーが好きで毎日飲んでいる。コーヒーカップは色々持っているが、決まったものばかり使っていた。なぜか?台所に置く場所が限られているので、あまり使わない(と思っていた)ものは、ガスコンロの下の扉の中にしまっていたからだ。コーヒーカップは小型のダンボールにいれ、その上にお皿を置いていた。こうすると取り出すのが面倒くさいし、時間が経つとなにを入れていたのか忘れてしまう。

せっかく色々コーヒーカップを持っているのだからと、ある時取り出してみた。ずっと置いて使っていなかった道具をかたづけ、そこにトレーを出し並べてみた。もともとどれも気に入って買ったものばかりなので、目の前で眺めているだけでも楽しい気分になった。

食事をするときは器で気分が変わるけど、コーヒーカップも同じだ。気分によって、量によって、最適なものに変えたい。コクのあるどっしりとしたコーヒーには無骨な焼き物のカップが似合うし気がするし、エチオピアのフルーティーな酸味のあるコーヒーには白い飲み口のうすいカップが似合う気がする。じっさいに使い分けてみるとしっくりとくるし、よりおいしく感じられ良い気分だ。しばらく台所に下にしまっておいていたのがもったいなかった、と思った。

人は慣れ親しんだ習慣や惰性があるし、目に入ったもの、目の前にあるものを選択しがちだ。コーヒーカップに限ったことではない。これは大切、やったほうがいいと思うものは、目につくところに置いた方が行動が早まるのかもしれない。

 

後悔しない超選択術

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