麦茶だと思って飲んだら麺つゆ、水出しコーヒー

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みなさんお待ちかね「麦茶だと思って飲んだら麺つゆだった」の季節がやってまいりました。外は灼熱の太陽。外に出るとじりじりと容赦ない暑さにやられ、汗はだらだら、喉はすぐに乾き、体は水分をもとめている。

家に帰り、冷蔵庫をあけると麦茶パックで作ったボトルがはいっている。家のは1.5リットルのやつ。ひんやりとしていて、すぐにでもコップにそそぎゴクゴクと喉を鳴らして飲みたい。いや、飲むぞ。それが飲んだら麺つゆだったらどうだろう。ぶはーってもどしてしまう。適度な糖分と塩分とれるからいいのか?

 

麺つゆも市販のボトルではなく、水で割ったものを適当なボトルにいれて冷蔵庫に入れる。水出しコーヒーも透明なボトルに入れて作っている。それぞれを取り出してみると、まあどれも透明な茶色でみごとに同じ色をしている。ボトルで見分ければよいけど、同じボトルだったらもう見分けがつかないよね。

 

最近はよく水出しコーヒーを飲んでいた。たまたま水出し用のコーヒーをもらったからだ。500mlの透明ボトルに、水とパック入りコーヒーの粉を入れておく。前日の夜に仕込んでおくと朝にはできあがっている。澄み切ったコーヒーの色合いが美しく、飲んでみるとこれまた澄み切った味がする。普通のコーヒーとは明らかに味がちがう。

 

はやくコーヒーエキスを抽出するために、少しのお湯でエキスをだし、エキスがでたら水を入れ冷やすと味はどうか。完全に水だけで抽出したコーヒーとの味がちがいにおどろく。水だけのほうが澄み切ったクリアな味なのだ。

 

水出しコーヒーを飲んでいると「水出し紅茶はどうなのか」と興味がわいてたので作ってみた。紅茶はぜんぜん飲まないので、ずっと前からダージリンアールグレイティーバッグが家にあった。水出しだとスッキリとクリアな味だ。

 

冬にはチャイにはまっていた。便利なティーバッグで、牛乳をあたためてチャイを作る。カルダモン、シナモン、ジンジャー、ナツメグ、ペッパー、クローブの香辛料が入っていて、スパイシーで複雑な味で体は温まる。ただのミルクティーとは一味ちがうおいしさだ。

となると「チャイを水出しするとどうなのか」と興味がわいてきたので作ってみた。「うん、スパイス風味のアイスティーだ」わるくない。しかし基本はコーヒー好きなのでそれきりになってしまった。

 

このように、麦茶、麺つゆ、水出しコーヒー、水出し紅茶が冷蔵庫のなかに入り乱れていたらどうなるのか。ああもう、これは大変だ。

 

子供のころ、母がいないすきを見計らって「なにかおいしそうなものはないかな」と台所の戸棚を開けてみていた。すると粉末のレモンティーの大きい缶を発見した。これ、指でぺろっとなめるだけでおいしいんだよね。開けると黄色ではなく、白い粉。ぺろっとしたら無味無臭でまずい。あれは小麦粉か片栗粉だったと思う。まったく、まぎらわしい。

  

社会人になってから、会社でチョコレートの撮影があった。撮影後の商品はもらえることがある。メリーチョコレートみたいな一口サイズのチョコの詰合せだ。もらえたので、楽しみにして家に帰ってから食べてみた。「あぐ」とかたく弾力のある食感。あわてて口から出してみると、私の歯型がついている。匂いをかいでみるがチョコの匂いがない。ゴムのような触感だった。「これは偽物か」。チョコレートは何個かあったが、2粒偽物だった。いちいち触って「これは本物か」と疑心暗鬼になりながら食べた。本物のチョコはおいしかったけど。

 

次の日、チョコをくれた同僚にそのことを話すと「チョコレートのモックアップか、それ欲しかったなあ」と言われた。モックアップとは、外見を実物そっくりに似せて作られた実物大の模型。撮影では必ずしもモックアップがあるわけではないらしい。しかし、私の歯型がついたチョコをあげるわけにいかない。まったく、まぎらわしいなあ。