あっさりご飯

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あっさりご飯が好きだ。昔からこってりより、あっさり素朴なものを好む。1人のご飯は白米に味噌汁、納豆、佃煮やふりかけがあればそれで充分。実際に平日のお昼はそのメニューだ。夜もそういうものでよいけれど、夫がいるのでそうもいかない。夜は肉や魚のおかずを付ける。まぁ、動物性タンパク質を採れるからよいのかな。

 

1人暮らしのときは、まさに上記のあっさりご飯で肉魚は食べなかった。タンパク質は納豆や豆腐、味噌などの大豆からとっていた。たまに思い出したように月に1回「なにがなんでも鶏の唐揚げが食べたいお腹」になり、スーパーで買ってきて食べるくらい。それでも体の不調はなにもなかったけれど。

 

会社勤めをしていたころ、毎日が夜遅く大変だったので「いっそのこと体調不良で倒れて会社休みたいな」と思ったこともあった。しかし他人より体が丈夫らしく一向に体調不良の気配があらわれなかった。残念なような、丈夫でよかったような複雑な気分だった。

 

平日はこんなご飯だけど、休日のランチはどこかへ出かけて外食をする。このときは何でも好きなものを食べる。ステーキや寿司、とんかつ、カレーライス、餃子などのがっつりこってり系も食べる。私も夫も「早く出て早く帰る」のが好きなので、午前中に出てランチを食べて、夕方前には帰宅する。ふたりともお酒は飲まないし夜に外出することはない。

 

帰宅してからの夕飯は面倒なので、かんたんなものになる。お弁当やお惣菜は買わない。手作りするのは面倒だからとスーパーで見ても、さほど食べたいものがないし「これにこんな金額出すのはちょっとなぁ」とためらってしまって結局買わない。例外は、家では揚げ物をしないのでコロッケやメンチカツはたまに買う。コープで100円で売っているのがおいしくて気に入っている。牛肉入りコロッケはぷっくりとふくれた楕円形でいかにもおいしそう。メンチカツは少し小ぶりでまんまるな形。トースターで表面がサクッとなるまで焼いて食べる。

 

その日は外出帰りの電車に乗りながら、今晩のメニューを考えていた。「冷凍ご飯があったから雑炊でも作ろう」。で、夫に「今夜はあっさりご飯にしようか」と言った。「え、あさりご飯!」「いやいや、あさりご飯じゃなくてあっさりご飯だよ、かんたんに」。しかし夫の気持ちはあさりご飯から離れなくなってしまったようだ。

そのときの私の気持ちがこちらです↓(このイラストも自分で描いた)

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しょうがないから帰り道にスーパーで「あさりの炊き込みご飯の素」を買った。米2合に入れて炊くだけだから楽チン。あさりがゴロゴロと入っていて、人参も入っている。醤油だしベースの味付けだ。ほどなくほかほかとしたあさりご飯が炊けた。あっさり出汁の味にあさりの旨味がシンプルなおいしさ。これぞあっさりご飯、いやあさりご飯。あさりご飯もいいもんだなと思った。