本好きの虫

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いつもかたわらに本がある。読書はすっかり生活の一部になっている。子供のころから本好きで、成人してからもよく買って読んでいた。もちろん今でも変わらない。変わったのは、ほとんど図書館で借りているという点だ。本は買ってしまうとすぐにたまってまうから、よっぽど好きなものに限定する。ずっとかたわらに置いておきたい本だ。それまでは、たくさん買っては引っ越しの時に処分し、また買っては引っ越しの時に処分し、の繰り返しだった。

一人暮らしをしていたなかで、テレビがない時期もあった。ないのに慣れるとなくてもまったく困らない。夜に帰宅して、晩御飯を食べながら読書をする。ひとり本の世界に入り込む。

会社へ行くときは、必ず文庫本を持って、通勤電車のなかで読んでいた。外注として客先に常駐していたときは、仕事の空き時間は自由にしてよかったので、ひたすら読書をしていた。その時好きな小説家は、村上春樹中島らも荻原浩だった。ほとんど全巻そろえ、何度も繰り返し読んだ。好きな小説は何度読んでも飽きない。ストーリーがわかっているのに、読むたびに楽しめる。すぐにその世界にはいってしまう。もちろんほかの小説も読んだし、ノンフィクションやエッセイ、雑学、自己啓発、興味があるのはなんでも読んだ。会社の昼休みにはよく本屋で立ち読みし、面白そうなのは買って読んだ。

その時から使っている本革のブックカバーは、ツヤ消しだったのがすっかりツヤツヤになっている。色は濃いグリーン。何度も何度もページをめくるたびに、手のあぶらが付いてしまったのだろう。

 現在、必ず読書するタイミングは、夕飯後のデザートにヨーグルト、コーヒーを飲んでいるときだ。1日もすっかり終わりの頃で、ほっとするひととき。その後パソコンに向かって、なにやらしている。今まさにこうやってブログを書いている。布団に入るのは21時くらい、枕元の小さな電気をつけて、横になって読書をする。毎日、最低1時間は本を読んでから寝てしまう。

 

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思い返すと、こんな本好きになったのは、父親が根っからの本好きだったせいだ。家には背の高い本棚がいくつも並び、本が隙間なくぎっしりと並んでいた。仕事関係の本、百科事典、趣味雑学の本、雑誌、さまざまな本があった。こっそり、難しそうな本も開いて見た。しかし小学生にはやはり難しすぎた。日曜日や休みの日は、必ず本屋さんへ連れていってくれた。父親は行くたびに必ず本を買っていた。私にも買ってくれた。そのうち自分のこづかいで本も買った。外国の冒険の本や、福永令三のファンタジークレヨン王国シリーズ」。面白くて何度もなんども読んだ。その本は捨てられず、いまだ実家においてある。